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眞弓 葉詩
Yoji Mayumi
ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
オーダーメイドサロン"Hand some"代表の眞弓葉詩(マユミ ヨウジ)と申します。
私がオーダースーツと出会ったきっかけや想い、Hand someの由来についてご紹介させていただきます。
きっかけ
私は19歳から10年間、俳優業をしておりました。
TVドラマ、映画、TVCMを主軸に活動しており、順風満帆とは言えませんが、自分の職業を俳優だと胸を張って言えるくらいにはやってきたつもりです。
しかし、2020年、私が29歳になったばかりの時、世界がコロナウイルスによる未曾有の事態に陥り、緊急事態宣言が発令され俳優としての仕事は一時完全に失われました。
この先自分の人生はどうなっていくのかと不安に駆られ、その中で一番考えさせられたのは、仕事=稼ぐということでした。
当時、条件は周りも一緒の中、自分が何もすることができないのは、これまでの生き方、働き方に原因があるのではと思いました。
そしてこれまでの俳優という職業の人生を振り返った時、
「誰かのために魂を燃やしたことがあるか」
「人の役に立つために俳優活動をしたことがあるか」
と考えました。
主演俳優になりたいという想いで10年以上活動をし、自分にスポットライトが当たることだけを追いかけ続けていた私には、そんな想いで活動をしたことはありませんでした。
だからこのような事態に陥った時、私は世の中に必要とされる存在にはなれていなかったのです。
そして、「人の役に立つ仕事がしたい」と強く思いました。
緊急事態宣言が発令される前年、2019年夏。
とあるドラマにレギュラー出演をしていた私は、熱い夏を「本物のラガーマン達」と過ごしていました。
俳優活動の中で日々出会うのは当然同業者(俳優)ですが、このドラマの共演者のほとんどはラグビーに従事する会社員や、引退後様々な分野で活躍する元選手でした。
普段関わることのない本業を持った方達との交流はとても新鮮で、日々を共にする中で貴重な話を聞き、沢山の影響を受けました。
その中の一人に、現役を引退後、営業マンとして活躍し、その後自ら起業をしていた人物がいました。
彼の経験してきたこと、考え方は当時の私にとってとても新鮮で、特に「営業」に関しての考え方は印象的でした。
「営業」とは「問題解決」であり、その先にある「人の役に立つこと」の喜びを教えてくれました。
そして時は戻りコロナ渦、立ち止まった私は真っ先にその人物を尋ねました。
「何か私に人の役に立つことができないか」
それに対し、返ってきた答えが「オーダースーツ」でした。
兼ねてから彼はスーツを愛しており、「本物を追求したスーツ」を世の中に広めたいと考え、起業時からオーダースーツの事業を画策していたようでした。
当時私はスーツとは無縁で、大学入学用に買った吊しの既製品と、友人の結婚式用に買った低価格のオーダースーツの二着しか持っていませんでしたし、むしろ撮影等で衣装としてスーツを着用することも少なくありませんでしたが、学生時代に励んだラグビーの影響か、到底スタイルが良いとは言い難く、衣服の問題を抱えている私にとって、スーツは「あまり着たくない洋服」というイメージでした。
しかし、「本物」を体感しこのイメージは180°変わることになりました。
まずは国内屈指の縫製工場に訪問し、「最高の技術と服作りへの想い」を目の当たりにしました。
熟練の職人によるハンドメイドと、最新技術によるマシンメイド。
長年の経験、技術、伝統を継承し、新時代の解釈を服作りに取り入れる。
工場で働く老若男女の方々の姿を見て、私は窓口としてこのメイドインジャパンの素晴らしさを世の中に広めたいと率直に思いました。
そしてその場で一着スーツを仕立ててもらうことになり、工場直営のテーラーで採寸をしてもらいました。
まさに「ビスポーク」という言葉の通り、私自身の問題や願望をこと細かに聞き入れながら、説明と共に私の身体の特徴や、それに対応する数値を導き出していきました。
素人の私がざっくりと描くスーツを着た時のイメージを伝え、生地やデザインを選びその日を終了。
後日、スーツが届きました。
期待感はそこそこに、何気なくTシャツの上にジャケットを羽織り、パンツを履き、鏡を見て驚愕しました。
俳優という職業柄、プロのスタイリストやヘアメイクが最高の状態に仕上げてくれた自分を散々見てきたにも関わらず、その瞬間が人生で一番スタイリッシュでカッコ良く見えました。そして今まで体感したことがない程の着心地でした。
これを着ると背筋が伸び、自分は特別であると自信が持てました。
この時、「これは世の中に必要なものだ」「このスーツを通して人の役に立つことができる」と確信しました。
そこからスーツの素人だった私は、この素晴らしさを持ち腐れることなく人に伝えられるようになるため、一年間、最高峰のテーラーの指示を仰ぎ、技術面や接客面の修行に夢中になりました。
オーダースーツと名の付くお店も何百店舗と回り、採寸や接客を受け、良いものとそうでないものを自分自身で体感していきました。
そして一年後、満を持してオープンし、様々なお客様を応対させて頂く中で、「私だからこそ伝えることができることを、スーツを通して広めていく」
これを使命だと感じ、今日に至ります。
「Hand some」の由来について
"Hand some"と書いて"ハンサム"と読みます。
皆さんも聞き馴染みのある言葉だと思いますが、日本においての"ハンサム"は、今で言う"イケメン"のような見た目を表す言葉という捉え方ですよね。
しかし英語のHandsomeとは、容姿は勿論のこと、男女問わずして行動や態度、考え方が凛々しい人を形容する言葉なのです。
俳優を10年以上やってきた人生の実体験から、「ハンサムであることは自分や自分に関わる人の人生を豊かにする」ということを学びました。
このハンサムの意味は勿論元来の意味です。
我々はそのハンサムをどこまでも追求し、一人でも多くの方に洋服を通じてハンサムな
人生を送って頂くきっかけを提供し続けたい。
そんな想いを持って"Hand some"と名付けました。
ちなみに、Handとsomeの間にスペースがあるのは、
『"some"(多数の、様々な)の"Hand"(手)=関わる全ての人の想いによって、それぞれのお客様にとって最高の一着をお届けする』
という意味を込めております。
略歴
1991年3月7日
兵庫県西宮市にて生誕
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帝京中学・高等学校に入学しラグビー部に所属
同校にて中・高と主将を務める
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獨協大学経済学部経済学科に入学
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19歳でスカウトをきっかけに芸能業界を目指す
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20歳、俳優業に専念する為、大学中退
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29歳、コロナ渦でオーダースーツに出会う
前述社長の会社内において、オーダースーツ事業を事業責任者としてスタート
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32歳、独立し「Hand some」を設立
現在に至る
ビジネス・プライベートファッションなど、お洋服全般におけるご相談を承っております。ご興味、お悩み事ございましたらお気軽にお問い合わせください。
ご相談のみのご来店も喜んでお受けいたします。