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拘りの「着たくなるスーツ」でファッションを楽しむ
~スーツはビジネスだけじゃない!~
皆さんがスーツを着るときってどんな時でしょう。
日本でスーツ所有者1万人に行ったとある統計によると、スーツ着用シーンの約9割がビジネスシーンor冠婚葬祭。
そして、所有者の約7割が年間スーツ着用頻度「2回未満」と思いのほかビジネスシーンにおいても日常的にスーツを着用される方が少ないのが分かります。
さらに、オーダーでスーツを作る方はスーツ所有者全体のわずか5%でした。
これは日本人の大半の方が、スーツを「着なくてはならないから仕方なく着ている」ということを表しているものだと思います。
確かに日本には四季がありますし、高温多湿な土地柄も相まってスーツのみならず洋服を楽しむにはある一定のハードルがあるかと思います。
しかし、そのハードルを越えてでも着たいもの、それがHand some Styleとしてのスーツだと考えています。
「着なくてはいけないから着ている」ものが、「着たくなるもの」に変わったらどうでしょう。
それだけでスーツを着る機会が待ち遠しくなりませんか。
スーツを「着ないといけない場所」は存在しますが、スーツを「着てはいけない場所」は存在しません。
今回は、日常でファッションとして楽しむことができる「着たくなるスーツ」のコーディネートをご紹介していきます。
Hand someソラーロスーツ
Hand someオーダーのソラーロスーツ。
ソラーロとは亜熱帯で紫外線から肌を守る為に開発された服地で、特徴としては表に出る色に明るい色の糸が使われ、裏側に出る色に暗い色の糸が使われるため生地の表裏が異なった色になっており、表には裏側の色味がにじみ出た光沢感が現れます。
特に太陽光や強い照明でより深い色味が顔を出し、パッと見の雰囲気のニュアンスの変化が楽しめます。
服地の特徴からも春・夏・秋の着用がお勧めです。
DRAPERS・GOLDEN SELECTIONサンドベージュソラーロ
生地はDRAPERS(ドラッパーズ)・GOLDEN SELECTIONからチョイスした、ひっそりとブラウンストライプの入ったサンドベージュのソラーロ生地です。
ソラーロといえばサンドベージュですが、さすがドラッパーズ、ひっそりとしたブラウンのストライプが施されたデザインは他ではみることがありません。
更に、わずかにカシミヤがブレンドされた生地はイタリアらしく夏場でも着れる軽さと柔らかさが再現されています。
ラウンドタブカラークレリックシャツ&タイ
着用シャツはHand someオーダーのラウンドタブカラーのクレリックシャツ。
クラシックでエレガントな雰囲気と遊び心をマッチさせました。
ソラーロの醸し出す風合いとの相性は抜群です。
季節感を意識して清涼感のあるサファイアブルーの小紋柄シルクタイをシャツの色味と合わせコーディネートしました。
タッセルローファー
足元はブラウンのタッセルローファーを合わせました。
茶系やベージュのスーツには、茶系統の靴を合わせると全体の馴染みが良くなります。
かっちりとしたドレスシューズより、カジュアルダウンしたローファーやスウェード素材などをオススメします。
チーフ
白のヘリンボーンのシルクチーフをスクエアフォールドで挿しました。
最も一般的なチーフの挿し方で、全てのシーンにおいてマッチします。
今回は「ファッションを楽しむ」がタイトルなので、シルクの光沢感がヘリボーンでより強調され、ソラーロスーツの風合いに一層華やかな印象を与えました。
ビジネスやカジュアルなジャケットにはリネンやコットンのサラッとした風合いのものもお勧めです。
遊びの効いた拘りのディティールをあしらったジャケット&トラウザーズ
「日常で着たくなるスーツ」を仕上げるべく、一風変わったソラーロ生地を存分に遊びを効かせて仕立てました。
肩・袖・フロントダーツ・ポケット・背中心線をハンドメイドのピックステッチで仕上げ、ラペル廻りはダブルステッチにすることでジャケットの表情に立体感と特別感を演出しています。
また、ハンドメイドによるゴージカーブ、肩・袖のイセ込みなど見た目や着心地にも拘り、Hand some Styleとしての「着たくなるスーツ」を目指しました。
パンツもサイド・裾部分をダブルステッチで仕上げてあります。
ベルトレスや2タックなどのクラシックな仕様も拘りです。
パンツのラインをS字にクセ取りを行うことで、脚の形に沿った曲線が生まれ、ふくらはぎの張りに干渉されなくなるのでクリースラインも真っ直ぐ落ち、上から下まで綺麗なシルエットが生まれます。
体に合わせたオーダー服を着ることで、理想のスタイルを実現できるあたりも「着たくなるスーツ」には非常に重要なポイントです。
拘りのスーツを中心としたコーディネート
今回はスーツでファッションを楽しむということを命題にコーディネートを組みました。
もちろん、ビジネス・冠婚葬祭・プライベートにおいて、その中でもさらに細分化されたシーンでの最適解のコーディネートは沢山あると思います。
しかし、冒頭に言ったように「スーツを着なくてはいけない場所」はありますが、「スーツを着てはいけない場所」はありません。
つまりどこかに出掛ける時、ファッションを楽しむ上でスーツが着たければ着たらいいのです!
ではどのようなスーツがあれば着ていきたいか。
Hand some Styleとしての答えは「気分が上がるもの」です。
今回ですと、一番は生地やディティールに拘り、また、シルエットや着心地も注視してオーダーしたスーツ。
これにある程度のルールに則っていくつかのアイテムを融合させることで、自分のためだけの拘りのスーツスタイルが完成します。
自分の拘りのファッションでお出掛けが楽しくなる。
そのファッションの一つに、「スーツ」という選択肢を是非持って頂ければ嬉しいです。
【今回のアイテム】
・スーツ=Hand some
・シャツ=Hand some
・ネクタイ=インポート
・チーフ=インポート
・タッセルローファー=ZARA
・ソックス=Calvin Klein
・時計=SEIKO
・メガネ=JINS
ビジネス・プライベートファッションなど、お洋服全般におけるご相談を承っております。ご興味、お悩み事ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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