ファストファッションとのビジカジコーディネート提案
～Hand some Styleのはじまり～

Hand some Styleとして、日常のコーディネートに "ファストファッション"なども多く取り入れております。
Hand someでは、身にまとう全てのものを高級に、というような概念は一切ありません。

その考えに至った経緯を今回はこちらでご紹介させていただくと共に、今後ご来店くださるお客様や、こちらをお読みいただいた方々のご参考にしていただければ幸いです。

Hand some Styleの始まり

Hand some立ち上げ初期の頃に、ジャケットとパンツをそれぞれジャケパンスタイルとしてご希望のお客様に対して、お客様のお話を伺い、お客様を知った上で、「パンツはユニクロでどうでしょう」とご提案するケースがありました。

この出来事が、Hand some Styleを築きました。

お客様との対話

このお客様は初めてのご来店で、「ビジネスで使える良いジャケパンが欲しい」とご来店されました。
用途を聞いてみると、営業のお仕事をされている中で、業界的にあまりかっちりとスーツで行くと引かれてしまう、けれど営業相手は若い経営者さんが多く、スタイリッシュな人ばかりなので自分もなめられないように貫禄のある格好をしたい。とのことでした。
「良いジャケパンとはどういうものをお考えですか？」と尋ねました。
すると、すごく悩んでおられました。
質問を変えて、「どんなジャケットやパンツがあったら嬉しいですか？」と尋ねました。
すると、ご自身がスポーツをやっていた背景から、「体ががっしりしているので、しっかりとフィットして、着心地が良く、気分が上がるようなジャケット」、「パンツは、営業職ということもあって毎日の習慣運動量がとても多く、以前他店でオーダーしたものはことごとく破れたので、耐久性が良く、汗もよくかくので洗濯機で洗えるもだと嬉しい」と。
これがお客様の本当の望みでした。

Hand someの追求するサービス

ジャケットに関しては、もっとお話を伺った上で、期待を超えるものをお仕立てできる自信がありました。
しかし、パンツに関しては難しいなと感じました。
これが、また別のシーンでのご利用や、着用頻度も少ない場合であれば変わりますが、今回望まれているのは完全に機能面なため、そもそも洗濯丸洗いなどできるものがご用意のないうちではどうしようもありませんでした。
そこからもお話をさせていただく中で、お客様の中でジャケットに対しての比重が大きく、そちらはすぐに決まりましたが、その後パンツをどうするかという話になり、パンツも作りたいと仰っていただきましたが、やはり私としてはHand someではお客様の本当の望みを叶えることができないなと感じました。

Hand some × ファストファッション

そこでお客様に一つご提案をしました。
「例えば、ファストファッションなどのパンツを取り入れるのはいかがでしょうか」
すると驚いた様子で、「別に嫌ではないけどなぜですか？」と仰いました。
もちろん、Hand someで作るオーダーのパンツは、生地はもちろん、デザインやサイズ感などお客様のイメージを極力再現できる最高峰の仕上がりを約束しております。ただ、機能面が重要な場合、Hand someでは丸洗いできるような生地はありませんし、正直、ポリエステルなどの化学繊維に比べて、高級素材は耐久性が低くなってしまう、何より使い回していくうえで価格が安いに越したことはないのではないでしょうか。
とお伝えしました。
すると、「確かに、その通りですね。」
「でもせっかく良いジャケットをオーダーするのに、どんなパンツを買えばいいか分かりません」と。
そこで、お客様と二人でそのまま一番近いファッション街に出ました。
いくつかファストファッションの店を回り、私の意見を参考にしていただき、結局、ユニクロのパンツに決まりました。
その後オーダー頂いたジャケットが完成し、納品。
そのお客様とその後も連絡を取り合うなかで、そのジャケットに合わせたコーディネートの質問をたくさん頂き、本来の用途であったお仕事においてもとてもうまく活用できているとのことでした。
今ではそのお客様はHand someで一番の常連様になり、以前とは別用途としてのパンツ単品のオーダーもたくさん頂いておりますし、未だにファストファッションの取入れについてもご相談にのらせていただいております。

Hand someの存在意義

お客様や私自身が、「誰と」「どこで」「いつ」「何のために」を追求する上で考えついたチョイスこそが、"ハンサム"＝Hand some Styleであり、お客様にHand someを選んでいただける理由なのです。

そんな想いや背景から、今のHand someは存在しております。

いかに日常に取り入れやすく、"ハンサム"を追求していけるか。
そこに拘ったコーディネートをご紹介していければと思っております。