ビジネス・プライベートで両用できる万能コート
～ラグランコート～

秋冬のファッションの必需品となってくるのがアウター。
機能面に特化しているダウンや中綿のナイロンジャケットなども寒い季節には外せない一着ですが、昨今のトレンドも相まって気丈の長いクラシックなコートも街でよく見かける印象があります。
ただ、メンズのコートってちょっとフォーマル過ぎるイメージをもたれている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
個人的には「007」や「キングスマン」などの英国スパイ映画などでシックなスーツに合わせて紳士な着こなしをしているイメージです。
彼らが着用しているのは主に「チェスターコート」といわれるもので、元は英国貴族が広めたものでしたのでそのイメージには合点がいきます。
Hand someでもスーツに合わせることだけを考えたコートでしたらチェスターコートをご提案する場合が多いです。
しかし昨今、ビジネスにおけるカジュアル化が進む中、プライベートでのファッションにも取り入れやすいビジネス・プライベート両用の年齢を問わないエレガントなコートとしてHand someでご提案するのが「ラグランコート」です。

ラグランスリーブコート

ラグランコートとはラグランスリーブのコートのことで、袖のつなぎ目が首元から一つながりになっており、肩のない形のものになります。
始まりは18世紀初頭にラグラン将軍という方が戦争で片腕を負傷した際に着脱し易いように開発されたものだそうで、かなりの歴史を感じます。
実際、首元から境目なく落ちる袖は肩回りから腕にかけての運動量が非常に大きく、着心地も見た目もかなりリラックス感を感じることができます。

チェスターコートがこちら。
ラグランと比べると肩周りや衿周りなど全体的なシルエットにきちっとした雰囲気を感じます。

またラグランコートの特徴として、Ａラインを描く優雅なシルエットがあげられます。
ゆったりとした身幅にエレガントな長めの着丈は、ビジカジ・オフィスカジュアルはもちろん、プライベートのファッションの中でも様々なスタイリングに対応できるかと思います。
当然オーダーですのでお客様のお好みに合わせた細かなサイジングが可能ですが、個人的にはリラックス感とエレガントさのある仕立てが好きです。

共地を使ったベルテッド仕様もフェミニンでエレガントな雰囲気を楽しむことができます。

ダブルブレステッドで仕立てることで、より洗練されたエレガントな雰囲気を作り出すこともできます。
フロントの重厚感が案外プライベートのファッションにも合わせやすく、遊びのある色柄で仕立てるのもオススメです。

Hand someでのオーダー事例

DRAPERS（ドラッパーズ）・OVERCOATS（オーバーコート）からウール100%のカバートクロスを使って仕立てました。
厚手のスーツ生地としても使える生地で、秋口から春先にはスプリングコートとして着用することができます。
オイル加工を施したような独特な光沢やぬめり感が特徴で、個人的にタウンユースでカジュアルなスタイリングにとても合わせやすいです。

衿元は三段階の表情を楽しむことができます。
シーンやコーディネート、季節や気分によってオリジナリティを出してご着用いただけます。

フロントは閉じたときにボタンが隠れる比翼で仕立てました。
ボタンを隠すことによってドレス感が高まり、モードな着こなしを楽しむこともできます。

袖口のボタンとベルトも取っ払いモード感を強く出すこともできます。
こういった自分の考えや拘りを細かなディティールとして洋服自体に落とし込めるのは、サイジングと同様にオーダーならではの良さだと感じています。

ポケットは大きめな斜めポケット。
手の出し入れがしやすく寒い季節には重宝します。

内側は裏地を廃しており、大見返しで仕上げました。
カバートクロスという生地の特性上、秋口や春先でさらりと羽織れるコートをイメージしました。

ラグランコートコーディネート

フォーマルビジネススタイル

かっちりとタイドアップしたスーツスタイルに合わせました。
襟を立てて羽織ることで男性らしい印象になります。

ビジネスカジュアル・オフィスカジュアルスタイル

ビジカジで使えるジャケパンスタイルに合わせました。
ゆったりとしたシルエットがカジュアルなコーディネートによくマッチします。

プライベートスタイル

少しきれい目なプライベートでのカジュアルファッションとして合わせました。
Ａラインのリラックス感と長い気丈のエレガントさがプライベートのキレイ目コーデで際立ちます。

最後に

Hand someではラグランコートの他に、5つのタイプのモデルをベースとしてコートのオーダーをいただけます。
今回は、ビジネス・プライベート問わず着用できる万能さ、そして様々なファッションでの着回しの良さがある「ラグランコート」をご紹介しました。
お選びになる生地によって表情はがらりと変わるので、ご着用になるシーンを思い浮かべながら気分の上がる一着を是非Hand someでいかがでしょうか。