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男女問わずビジカジでヘビーユーズしやすい「ブレザー」とは?
~紺ブレ~

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ブレザーというと頭に浮かぶのはどんなイメージでしょうか。
私は学生時代の制服がブレザースタイルでしたのでそれを真っ先に思い出します。
他にはオリンピックなどでスポーツ選手団が揃って着用しているのが印象的です。
元々ブレザーは統一感や団結感を表現する洋服なので、学校やチームなどのユニフォームとして使われてきました。
それが昨今ではアメトラファッション・プレッピースタイルというトレンドから、ビジネスカジュアルやプライベートファッションを簡易にドレスアップできるアイテムとして人気を博しています。
メンズ・レディース問わずフォーマルな装いからスポーティーな装いまでシーンに合わせてコーディネートできる便利なジャケットなのです。

そんなブレザーとはどういうものなのか、ブレザーの歴史と共にHand someとしての考え方をお伝えさせていただきます。

ブレザーの起源

ブレザーの起源は、前身頃の重なる部分が広く2列にボタンが配されている「ダブルブレステッド」、フロントボタンを縦一列に留める「シングルブレステッド」で2つあるとされています。

ダブルブレステッド

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ダブルブレザーの始まりは、イギリス海軍の軍艦ブレザー号が由来です。
そもそも軍服はダブルの仕立てでしたが、ブレザー号の館長がエリザベス女王訪問の際、部下の装いの見栄えを良くするために真鍮釦をジャケットに付けさせたのが始まりとされています。
ジャケットの装飾で敬意を表すなんて、さすがはスーツ発祥の国だと感服します。
そもそも海軍は主に海上での作業になるため、防寒がしやすいように前身頃の重なった形状のダブルが採用されたようです。

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軍服由来のダブルブレザーは重厚感や威厳のある雰囲気に。
かといってカットソーなどでカジュアルコーディネートを組む上では、決してかっちりし過ぎることはありません。
以前既製服のショップで店員さんに聞いたところ、特にレディースのオフィスカジュアルではダブルブレステッドの仕立てのものが昨今主流のようです。

シングルブレステッド

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シングルブレザーは、イギリス・ケンブリッジ大学の学生がオックスフォード大学との定期対抗ボートレースの際、一致団結を目指し揃いのユニフォームで登場した時に羽織っていたジャケットの色が由来とされています。
そのジャケットの色が真紅(=Blaze)だった為、ブレイザー(現ブレザー)と名付けられました。
このような由来から、シングルブレザーは現代でも学校やスポーツチームで使われているということですね。
どちらにしてもやはりブレザーの起源はイギリスが発祥でした。

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シングルブレザーはすっきりとしたスタイリッシュな印象に。
むしろタイドアップをしたりドレッシーさを演出する上では、シングルブレステッドでのコーディネートがマッチするのではとHand someでは考えます。

日本でのブレザーの始まり

日本にブレザーが定着し広まったのは、制服として取り入れられたことが大きく起因します。
1960年代、アメリカンカルチャーが日本に浸透し、その後学ラン・セーラー服がアメリカントラッドスタイルであるアイビールックとしてブレザースタイルの制服が採用され広まっていきました。
日本においてブレザーがビジネス・オフィスカジュアルやプライベートで使えるファッションアイテムとして広く普及したのはここ数年かと思います。
特に紺ブレは「使い回しの良さ」がファッションとして広まる大きな要因になったのではと考えています。

ブレザーの定義

現代においてブレザーと呼ばれるものには「足つきの金属製ボタンがついている」・「紺色の生地による仕立て」・「胸ポケット付き」・「パッチポケットデザイン」などの特徴があります。

足つき金属製ボタン

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足のついた金やメタルのボタンが付いているのが大きな特徴です。
元々は前述の由来の通り、軍のロゴや学校の紋章が入っているものが使われており、様々なデザインのものがあります。
Hand someでは数十種類の金属製ボタンからお好きなものをお選びいただけます。

ネイビー系の生地と適した素材

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生地の素材は涼しい季節にはフランネルやツイルなど、暖かい季節にはシルク・リネン・トロピカルウーステッドなどが使われます。
色柄は無地のネイビーブルーが基本で、ミッドナイトブルー・ダークブルーなどの濃紺が所謂ブレザーの定義に当てはまります。
昨今では色鮮やかなものやトレンドのアースカラーを使ったものも見受けられますが、着回しの良さにはネイビー系が相性が良いのではないでしょうか。

胸ポケット

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軍服が由来のブレザーには必ず胸ポケットが付きます。
これは心臓のある左胸のポケットに鉄板を入れ、致命傷を避けるためだそうです。
他様々な場所に付いているポケットは、現代ではジャケットやパンツの形でが崩れるので物は入れないというのが答えになっていますが、歴史のある洋服には軍服の胸ポケットのように必ず装飾された理由や意味があることは知っておきたいところです。

パッチポケット

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外に生地を付けるアウトポケットが定番。
用途によっては蓋付きや蓋無しのインナーポケットにするのも良いかと思います。

代表的な特徴はこの辺りで、他にもポケットに刺繡エンブレム・パイピングデザイン・ステッチデザイン・センターベントなどもあげられますが、この特徴がいくつか当てはまるものがブレザーだと定義されています。

ジャケットとの違いについて

ではブレザーとジャケットの違いは?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

答えとしては、ブレザーはジャケットの一種です。
ジャケットとは丈の短い前開きの上着の総称のことで、その中で上下セットではない上着単体のもの(スーツのようにセットアップでないもの)をテーラードジャケットと呼びます。
さらにその中で上記で挙げた特徴が複数当てはまるものをブレザーと呼びます。
ですのでジャケットとブレザーの関係は、おばあちゃんと孫のようなもですね(笑)

ブレザーを着用するシーン

テーラードジャケットであるブレザーはカジュアルな場面で活躍します。
ビジネスカジュアル・オフィスカジュアルはもちろん、スポーティーな側面からタウンユースなどのプライベートファッションにもメンズ・レディース問わずコーディネートしていただけます。
プライベートにおける具体的なシーンとしては、ドレスコードのあるレストランでの食事、ジャケット着用のゴルフ場への出入、結婚式二次会等でも問題なくご着用いただけるかと思います。

余談ですが、ブレザーが何時でも何処でもカジュアルな洋服であるとは限りません。
ブレザーの由来と歴史を顧みると、そもそもブレザーとはユニフォームとして揃いで着用し、団体としての統一感を表したものです。
ユニフォームとはセレモニーにおいてはすべてのフォーマルウェアに優先します。
例えば当時イギリス・チャールズ皇太子はダイアナ妃との結婚式で、正式なフォーマルウェアとされている燕尾服ではなく、ブレザーの元となっている軍服を着用しています。
つまりどこかのユニフォームとしてブレザーが存在した場合、その界隈での行事においては最もフォーマルな洋服となるのです。
ただそれは、ジャケット・タイ・エンブレム・ボタンが全てその団体指定のものである必要があり、ユニフォームとして認知されていない場合ただのカジュアルウェアになってしまいます。
ですのでブレザーとは、存在意義や着用シーンによってフォーマルな装いにも、カジュアルな装いにもなるということです。

Hand someのブレザーオーダー例

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生地はDRAPERS(ドラッパーズ)・ASCOTのトロピカルウーステッドを使いダブルで仕立てました。
強撚糸を4plyで平織りしたもので、通気性も良く通年で着用できます。
また、強撚糸4plyで織られた生地は耐久性にも優れておりシワになりづらく、永い活躍が期待できます。

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ブレザー特有のスポーティーさを求め、アンコンパイピングで仕立てました。
胴や袖の裏地・パット・芯地をほぼ省き、軽量で動きやすくカーディガンのように羽織ることができます。
軽量化を追求する中でも、Hand someでは最高峰の技術による縫製により、着用を繰り返しても型崩れすることなく、立体的な表情を保つことができます。

ブレザーを使ったコーディネート

ブレザーを使ったコーディネート例をビジネスカジュアル・プライベートのそれぞれのシーン別にご紹介します。

ビジネスカジュアル①

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ビジネスカジュアルでのブレザースタイルにおいてかっちりとした様相が好まれるシーンであればタイドアップが良いのではないでしょうか。
その中で遊びを入れるのであれば、ストライプの向きが左上がりになっているアメリカ式のレジメンタルタイにすることで、アイビールックを彷彿とさせるこなれた雰囲気を楽しむことができそうです。
紺ブレ×グレーパンツの組み合わせは、ジャケパンに不慣れな方でもこの色合わせをしておけば間違いありません。
スラックスは腰帯がゴムになっているドローコードのもので合わせ、かっちりとした雰囲気にしつつも、動きの中でリラックスできるコーディネートになっております。
ジャケパンにおけるジャケットとパンツの色の組み合わせは、「明」と「暗」で分けてあげると全体のまとまりが良くなります。

ビジネスカジュアル②

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こちらはオフィスカジュアルで使えるビジカジコーデとして、紺ブレにスニーカーを合わせました。
スラックスはクラシックな尾錠付きのベルトレススタイルにすることで、スニーカーを取り入れたことによるカジュアルダウンした雰囲気に帳尻を合わせました。
クールビズでも利用できる首元の高いカットソーやポロシャツなどでスタイリッシュで柔らかな印象を作っています。
全体的にカジュアルなコーディネートには、着用時のシーンにあった色柄・折り方のチーフを胸に挿してあげることでドレッシーな雰囲気を出すことができます。

プライベート①

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プライベートで使えるブレザーを用いたキレイ目コーデです。
ジャケット・シャツ・チノパンというきっちり目のコーディネートをしつつ、シャツにはファッション性のあるものを取り入れたり、バルーンシルエットのパンツを採用することでドレス感を出しながらも休日のリラックス&カジュアルを大事にしました。
ドレスコードのある食事やゴルフに行く際などに如何でしょう。

プライベート②

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最後は、プライベートのタウンユースでカジュアルにオシャレを楽しむスタイルを作りました。
ゆったりとしたバギーデニムを合わせ、インナーはTシャツに。
スニーカーはブラックのダッドシューズで、全体の色味をシックにまとめつつ、トレンドの効いたアイテムでオシャレ感を演出しています。
その中にポケットチーフやネッカチーフを取り入れることで、あえてカジュアルとフォーマルのアンバランスさを楽しんでいます。
オシャレは自由です(笑)

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働き方に変化が出ている昨今、良いスーツをピシッと着たいというお客様が増えてきていると同時に、ジャケパンスタイルをご希望のお客様も増えてきていると実感しています。
しかし、今までスーツにタイドアップが習慣だった方にとって、ジャケットとパンツを分けてコーディネートするのはなかなか難しいというお声をよく頂きます。
そんな時に着回しが楽なのが今回の「紺ブレ(紺ブレザー)」。
ビジネスカジュアル・プライベートファッションのコーディネートに取り入れやすいブレザーは是非Hand someでご相談ください。

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オーダーメイドサロン Hand some 代表 眞弓葉詩(マユミ ヨウジ)

ビジネス・プライベートファッションなど、お洋服全般におけるご相談を承っております。ご興味、お悩み事ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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