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色艶やかな素材をクラシックに仕立てた出来る漢の戦闘服
~カシミア混ミッドナイトネイビーダブルブレステッドスーツ~

「スーツといえばネイビー」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
街を歩いていても多くのビジネスマンの方がネイビーのスーツを着用されている姿をよく見ますし、結婚式などでも男性の参列者の方がよく着ていらっしゃるのを見ます。
様々な媒体でも「大人のスーツ」「男のスーツ」などという見出しには大体ネイビースーツが登場します。
確かに着ている方が多いからこそ、着こなしや立振る舞いで差別化のできるビジネスマンの漢の戦闘服カラーですよね。
今回のスーツはそんな人気のネイビースーツの中でも、「他との差をつけたい」「特別感を感じたい」「女性ウケを狙いたい」という方にぴったりのスーツのご紹介になります。

カシミヤ混のトロけるようなミッドナイトネイビースーツ

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やはり、男性の支持が圧倒的なのがネイビースーツ。
実際Hand someでも、こだわりのネイビースーツを求めてご来店されるお客様も多くいらっしゃいます。
どんなスーツ屋でもどんな生地ブランドでも必ずネイビーは用意があります。
だからこそ生地のクオリティや仕立てによって差がでるのがネイビーの面白いところですね。

今回はその中で、DRAPERS(ドラッパーズ)・「TOP LINE」という名前の通り、Hand someにおいてもハイグレードと位置付けているコレクションのネイビー生地でクラシックに仕立てたスーツをご紹介致します。

【ジャケット】

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大人気のネイビー色の中でも、比較的ブラックに近い今回のミッドナイトネイビー。
Super150'sの非常にクオリティの高いウールにカシミアをブレンドしたドラッパーズのエグゼクティブコレクション。
そんな素材で織られた生地をHand someの技術で仕立てたスーツは、驚くほど軽く、柔らかく、包み込まれるような仕上がりになり、極上の気分を体感できます。
フランネルされたカシミヤ混の生地ですが、目付けがm/280gと軽量で比較的長いシーズンで軽やかにご着用いただけるのもイタリアで織られた生地らしい特徴です。

ダブルブレステッドのVゾーン

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今回はダブルブレステッドで仕立てました。
ダブルというと胸元が強調される狭いVゾーンから、「威厳」「貫禄」というイメージがあるかもしれません。
それは軍服からの系譜になるので、歴史を遡るとそのイメージも頷けます。
着用シーンを選ぶような場面もあるかもしれませんが、昨今では既製品のカジュアルラインにもダブルのジャケットがとても多く見られます。

これは実体験ですが、アパレルのセレクトショップのレディースコーナーで店員さんと話をしていた際、「最近のレディースのオフィスカジュアルは80%がダブルのジャケットです。」と仰っていました。
ダブルブレステッドというものが男女問わず、広く普及しつつあることが分かります。

また別のコラムでご紹介しますが、Hand someではよりカジュアルに着用していただくためにご用意しているジャケットのモデルもございます。
幅広いシーンで着用する場面でもダブルの仕立ては特別感と共に、日常に馴染んでいくものと思います。

6×1釦段返り

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現代ではダブルブレステッドというと、釦が6つ付いており、2つ釦の上を留める形、6釦2つ掛けが主流です。
今回は、上の釦の位置のラペルが段返りになっており、下の釦を留める形、6釦1つ掛け段返りのクラシックスタイルで仕立てました。
このスタイルはゴージ位置や、釦位置がやや低めに設定されており、クラシックな雰囲気が強く出ます。

イタリアのファッショントレンドに敏感なサルトリアの中では、このスタイルが今後再び主流になってくという考えもあるそうですが、ファッション業界のクラシック回帰や時代は回ることを考えると可能性は全然ありそうです。
ただ、既製品ではあまり見かけない仕様なので、特別感を出すためにこのスタイルを用いるのは良いかもしれません。

マニカカミーチャ

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袖は生地の美しいドレープ感をより演出するため緩めのマニカカミーチャを採用し、イタリアらしい丸みや柔らかさを再現しています。

太めのラペル

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ラペルは11cmとかなり太めでクラシックに。
より一層荘厳な雰囲気が漂います。

フラップポケット

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腰ポケットはフラップ付き。
少しスポーティーさをいれることで全体のバランスを整えています。

HORN釦

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釦は天然の水牛の角が素材のホーンボタン。

【パンツ】

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パンツもクラシックな仕様に拘りました。

太めの腰帯

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帯は持ち出しをやや長めに取り、広めの5cm巾にし、2釦で留めるクラシック仕様。
腰帯の巾が太くなると、視覚的に腰位置が若干高く見えるので、脚長効果もあります。

サスペンダー仕様

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サスペンダー釦

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股上を深くし、サスペンダーで履く仕様です。
パンツ内側の腰部分に釦を配置し、そこにサスペンダーの先端を取付けるため生地を傷めることなくご使用いただけます。

サスペンダーについてのHand someでの考え方は別コラムを是非ご覧ください。

時計ポケット

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クラシックさを追求し、腰には時計ポケットを装飾しました。
元来、懐中時計を入れるものなので現代では使い道はありませんが、拘りを追求する中で細部のディティールに遊びを入れることもHand some Styleとして推奨しております。

2タック仕様

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サスペンダー、時計ポケットときたらやはりツータック仕様を選ばずにはいられません。
タックが増えるとヒップ廻り~ワタリにかけてゆとり分量が多くなるため、スタイリッシュなシルエットをお求めの方やお客様の体型によってはお勧めできない場合もございますが、クラシックさを追求する上では採用したい仕様になります。

お選びになる生地の特性を活かすも良し、理想のデザインやフォルムをきっかけに生地を選ぶのも良し、着用シーンから生地や細かなディティールを決めていくのも良し、映画で見たスーツを再現するのも良し、様々なアプローチからそれぞれのお客様にとって唯一無二の一着をHand someで如何でしょうか。

色艶やかな素材をクラシックに仕立てた出来る漢の戦闘服~カシミア混ミッドナイトネイビーダブルブレステッドスーツ~ 1
オーダーメイドサロン Hand some 代表 眞弓葉詩(マユミ ヨウジ)

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